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不完全競争市場

■独占市場

■独占市場の前提

独占市場の生産量と需要量
独占市場とは、1産業に1社しか生産者が存在しない市場の事をいう。
 生産量X = 需要D となる。
また、生産者には価格支配力が発生するが、需要曲線を越える価格は設定できない。そのため、独占企業が生産量を増やそうと思うと価格Pが下落していく。

独占市場の総収入曲線TR
独占企業の総収入曲線TRは、直線では無く逓減曲線となる。さらに生産量Xの増加とともに、平均収入AR(=価格P)だけでなく、限界収入MRも逓減する。
 価格P > 限界収入MRの関係

独占市場の利潤最大化条件
独占企業の場合、総収入曲線TRは完全競争市場のTRと比べて形状が変わるが、TCについては特に変化しない。3次元曲線となる。また、利益最大化条件も完全競争市場のときと同じであり、限界費用MC=限界収入MRとなる。しかし、P>MRとなるので、価格P≠MRになる点に留意が必要である。

■独占企業の利潤最大化行動

クールノーの点
独占企業は、限界費用曲線MCと限界収入曲線MRの交点で生産量Xを決定する。なお、独占市場である為、この企業の生産量Xは、市場全体の需要量Dとなる。独占企業は、価格支配力を持つ為、MCとMRの交点に対応する価格P2ではなく、需要曲線Dに対応した価格P1を付ける。この地点をクールノーの点と呼ぶ。

■寡占市場

■寡占市場の前提

寡占市場とは、1産業に数社しか生産者が存在しない市場の事をいう。ビール業界や携帯電話業界など。
寡占市場では、相手の行動に反応して自社の行動を決める。なお寡占市場では、参加する経済主体が多くなるほど理論が複雑になる為、一般に1産業に2社しか生産者が存在しない市場、いわゆる、複占市場を前提とする。

■複占市場における均衡理論

クールノー均衡
クールノー均衡とは、相手の生産量に反応して自社の生産量を決定する均衡の事をいう。複占市場の場合には、2社の反応曲線の交点によって生産量が決定する。という理論である。

反応曲線 相手の生産量(Y)に反応して自社の生産量(X)を決定する。自社の利潤最大化条件を満たした曲線
ベルトラン均衡 相手の価格に反応して自社の価格を決定する均衡の事

■ゲーム理論

クールノー理論のように、複数の取引主体が存在し、互いに相手の動きに反応して自社の行動を意思決定する理論を純粋に数学的に解き明かそうとするものである。

ナッシュ均衡
相手が戦略を変更しない限り、自身の戦略も変更しないという状態に、お互いがなっている均衡状態。ナッシュ均衡はパレート最適を保証するものではない。

支配戦略
相手がどのような行動をとっても、自身の行動が一意に決まる事。

囚人のジレンマ 他にパレート最適の状態があっても、別の地点でナッシュ均衡となるゲームの事

囚人のジレンマにある2社がパレート最適の状態に移動させる事を共謀・結託(カルテル)という。1回限りのゲームでは無く無限回の繰り返しゲームになると、パレート最適になると知られている。

ミニマックス戦略とマクシマックス戦略

ミニマックス プレイヤーが最悪の選択をして、その中で最も大きな利得を取ろうとする戦略
(悲観論者の行動原理)
マクシマックス プレイヤーが最良の選択をして、その中で最大の利得を取ろうとする戦略
(楽観論者の行動原理)

■屈折需要曲線理論

寡占市場では、価格の硬直性が指摘される。この状態になるのは、自社が値上げを行っても他社は追随しない為に自社の需要量が一気に減少し、逆に自社が値下げを行った場合には他社が追随するために需要量があまり伸びないという仮説である。

■独占的競争市場

■独占的競争市場の前提

独占的競争市場とは、生産者は無数に存在するが、自社は差別化された財を生産しており、一定の参入障壁を築いている市場の事をいう。

短期的には独占企業と同様の行動が行えるが、長期的には他社の追随によって同質化し参入障壁が崩され、企業行動は完全市場の時と同様になる。
短期的には、利潤πもあるが、長期的には完全競争市場と同じように損益分岐点で均衡する。


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