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経営戦略と情報システム

■MIS

■MIS以前の情報システム

事務作業の機械化でありEDPSと呼ばれていた。ロワーマネジメント層の下の事務作業者が使用するレベルのものであった。

■MISとは

MISは、EDPSとは異なり、経営情報のコンピュータ処理の仕組み全般を総称したものであり、初めてマネジメントの為の情報システムという考え方が示された。情報技術が進歩していなかった事や、高価であった事、また、意思決定そのものの複雑さに対する理解が及ばなかった事、などからあまり普及しなかった。

■DSS

DSS・・・Decision Support System
半構造的な問題解決を支援する情報システムであり、マネジメントコントロールやオペレーショナルコントロールに対応する範囲である。DSSは、集団意思決定支援システムと呼ばれるGDSSなど様々な形に発展した。

EUC・・・End User computing
情報システム部門以外の利用部門(エンドユーザ部門)が自らパソコンなどを操作・処理をして、時部門のニーズに合った情報を獲得する形態である。

■SIS

SIS・・・Strategic Information System
競争優位を獲得・維持したり、敵対者の競争力を弱めたりする為の計画である企業の競争戦略を支援あるいは形成する情報技術の活用である。競争優位の基本戦略、価値連鎖モデル、5フォースモデルなどの競争戦略を具体化し、企業の仕組みにしたものがSISである。

戦略スラスト・・・差別化・コスト・革新・成長・提携
  ⇒推進力の事で競争戦略を展開する為には、戦略スラストが必要
SISを成功させる為には、トップダウンによる取り組みが不可欠であり、経営戦略と情報戦略の整合を取り、情報化計画の立案・実行に責任を負う役割を持っている。CIOが必須であるとされている。

■BPR

BPR・・・Business Process Re-engineering
コスト・品質・サービス・スピードのような重大で現代的なパフォーマンス基準を劇的に改善する為に、ビジネスプロセスを根本的に考え直し、抜本的にデザインし直す事。

BPR導入の流れ
まず、経営トップが主体となり、中長期的なビジョンを明確にする。次にこのビジョンを実現する為に必要な全社のビジネスプロセスを設計する。そして、新たに設計されたビジネスプロセスを実現する為の組織や体制を構築する。BPRでは、ビジネスプロセス設計に基づいた情報システム化を図る事で、部門をまたいだ情報共有化や革新的なプロセスの実現が可能となる事が多く、情報技術は重要な役割を担う。さらに、BPRを一時的なものではなく、マネジメントサイクルに定着させて継続的に活動するBPM(Business process Management)という考え方もある。

■ITを活用した業務革新

■ERP

ERPとは
生産・販売・購買・物流・会計・人事などあらゆる経営資源を企業全体で統合的に管理し、最適な配置配分する事で効率的な経営活動を目指す経営手法である。
ERPパッケージは、優良企業の業務プロセスをパッケージ化しており、これらのプロセスと導入企業のプロセスをベンチマーキングする事により、ベストプラクティスを目指したBPRが効率的にできるというメリットを持つ。

<ERP導入の手順>
方針の明確化
導入目的を明確にするとともに基本方針を明確にする。
導入推進体制を確立
経営トップが参画し、BPRが円滑に推進できる体制を確立する。
ERPパッケージの候補選定
機能・価格・運用面からERPパッケージの候補を選定し、その内容を理解する。
フィット&ギャップ分析
ERPパッケージの想定する業務プロセスと自社の業務プロセスを詳細に比較分析する。
カスタマイズやアドオンの決定
BRPを進めた上で、利用する機能や独自プロセスの部分を明確にし、ERPパッケージのカスタマイズやアドオン開発の項目を決定する。アドオンとは、ERPパッケージに存在しない機能を新たに開発して追加する事をいう。
費用の見積もり
ERPパッケージのライセンス料、アドオン部分の開発費用、導入後の保守料などの費用を見積もる。

■EC

ECとは、電子商取引の事で、コンピュータネットワークを介して電子的に契約や決済などを行う取引形態

①EDI
仕様、計画、注文、納期回答、出荷、請求など取引に関する一連の情報に対し、標準的な書式を決めて行うECである。
②WebEDI
データを転送する情報システムがなくても、インターネット環境を使いWebページからダウンロードやデータ登録ができる方法である。ある程度の取引量がある場合は、非効率になるので注意が必要。
③eマーケットプレイス
Webサイトを通じて買い手と売り手を結びつける電子取引所であり、BtoBにおけるEC形態の一つである。買い手にとっては、調達コストや物流コストの削減を図る事が出来る。売り手にとっては、新規顧客の開拓、販売コストの削減などの効果が期待できる。
④逆オークション
逆オークションは、買い手が欲しい商品の条件や希望金額を提示し、売り手が自分の提供できる価格を示して、最も安い額を示した売り手と買い手が取引する取引方法。入札に近い形態であり、電子入札と呼ばれる。

■ECを支える技術

XML(Extensible Markup Language)
SOAP(Simple Object Access Protocol)
ebXML(electronic business XML)

■SCM

SCM(Supply Chain Management)は、サプライチェーン上で積極的に計画、受発注、物流などで使われる情報を総合的に管理する事で欠品防止や在庫削減を図り、キャッシュフローを最大化する取り組みである。

①CPFR
CPFRは、SCMを発展させ、サプライチェーン間が協力して製造・販売計画を立て商品補充を行う取り組みであり、在庫削減や欠品防止などの効果を担うものである。
②VMI
VMIは、サプライチェーン上の供給側(ベンダー)が需要側の需要情報に基づき欠品が出ないように納入する方法である。

■CRM

CRM
CRMは、顧客ごとの購入履歴情報や属性情報を駆使して顧客との取引や関係を見直す事で、より長期的で密接な顧客との関係を築く手法である。消費者をターゲットにする場合では、購入履歴やWebサイトでの検索履歴などを分析する事で、関心事や消費行動タイプを把握する。また、問い合わせ窓口への質問やクレームを前向きにとらえ、新たな注文を結びつけたり、新商品開発に反映させたりする方法もある。

①CTI
電話やFAXとコンピュータを連携させることであり、顧客からの電話を受けるコールセンターやお客様相談室で広く利用されている。
②SFA
携帯情報端末やノートパソコンなどを活用して、営業活動を支援するシステムであり、顧客との接触履歴や商談の進行状況、スケジュールなどを一元管理し、営業活動の効率化を図る狙いがある。

■組織力強化のためのIT活用

情報共有面でのIT活用
グループウェアは、組織内の情報共有やコミュニケーションの効率化を図り、グループによる協調作業を支援するソフトウェアである。企業内の様々な情報システムにあるデータをWebブラウザを使って、従業員等が閲覧出来るようにしたシステムをEIPという。

教育面でのIT活用
従来からコンピュータを教育に利用したeラーニングというものがあったが、最近ではインターネット技術を利用したWBTが普及してきている。教育管理面では、学習の進捗状況を一元管理でき、学習者に対するきめ細かい指導も可能となる。

■経営情報システムを取り巻く社会動向

■内部統制とITガバナンス

内部統制
金融商品取引法では、「内部統制報告書の作成」と「内部統制報告書に対する監査証明の義務付け」を求めており、会社法では、「会社の業務の適正を確保する為の体制を構築しなければならない」としている。
内部統制とは、社会に大きな影響を与える違法行為から小さな不正、ミスなどを原因とする間違った財務会計が企業で行われないようにする為に必要とされる基準と手続きを定め、それらが正しく運用されている事を監視し、証明する事。

4つの目的
①業務の有効性及び効率性
②財務報告の信頼性
③事業活動にかかわる法令の順守
④資産の保全

ITガバナンス
ITガバナンスとは、経営陣および取締役会が担うべき責務であり、ITが組織の戦略と組織の目標を支え、あるいは強化する事を保証するリーダーシップの確立や組織構造とプロセスの構築である。
ITガバナンスを確立する為には、フレームワークが利用される事が多い。COBITは、ITガバナンス協会が策定したITガバナンスのための明確な方針や実務を提供し、コントロール目標を提供する一連のツールである。

■e文書法

e文書法は、税法や商法、労働法などの各種法令により、民間企業が作成・保存する事を義務付けられている文書・帳票類の電子的・磁気的保存を、一部の例外を除いて一括して認める法律の通称である。
通則法と整備法の2つの法律から構成されている。
 ⇒文書保存を義務付けている各法律に対して、原則としてすべて電子保存を認める通則を示し、その目的や言葉の定義、案件等の共通事項を定めている。
文書の印字や紙での保存等の業務が不要となり、関連コストの削減に加えてECがより加速すると期待されている。

■web2.0

web2.0とは、webの世界で起きている新しいトレンドの総称であり、特定の企画や製品を表わすものではない。

一般的な特徴
ロングテール 従来の市場では「2:8の法則」が成り立っていたが、web2.0では、小さな売り上げを積み上げる事で大きな売り上げを得る事が出来ると考えられている。
サービス型 従来のアプリケーションソフトは、パッケージとして提供される事が多かったが、web2.0では、web上でサービスとして提供される。
ユーザ参加型 従来のwebは、情報を提供する側とされる側が明確に分かれていたが、web2.0では、数多くのユーザが情報を共有する仕組みとなっている。
集合知の活用 従来のwebは、情報提供者側からの一方的な発信がほとんどであったが、web2.0では、ゆーざがレビューや評価に参加し、結果として新たな情報を提供している。
リッチなユーザ体験 従来のwebは、HTMLやCGIなどが利用されていたが、web2.0では更に新しい技術やテクニックを活用し、ユーザに豊かな体験を提供している。

■web2.0を象徴するキーワード

①SNS
共通の仕事や趣味を持つ者同士が集まり、意見を交換し合ったり、知り合いを紹介しあったりする事で新たな人脈づくりやコミュニティの形成に繋がるwebサイトである。
②WiKi
webベースのコンテンツ管理システムの一種である。簡単な操作で誰でも自由にwebベースを追加でき、作成したwebページを誰でも後で修正できる機能を持っている為、グループのディスカッションの場などとして広く利用されている。
③Ajax
webページのリロードを伴わずにサーバとXML形式のデータをやり取りして処理を進めていく対応型webアプリケーションの実装形態。Ajaxでは、利用者の操作や画面表示と並行して、サーバと非同期に通信を行う事で、サーバとのやり取りを感じさせないスムーズな操作が可能になる。

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