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簿記会計

■財務諸表ができるまでの流れ

取引の選択
企業活動の中から財産に変動をもたらす活動を選び出す。

仕訳
選択した簿記上の取引を帳簿に記録する為のメモ書きを行う。このメモ書きの事を仕訳という。

総勘定元帳への転記
仕訳帳に記録した簿記上の取引の内容を分類・整理するために総勘定元帳という帳簿に記録する。

試算表の作成
総勘定元帳に転記された内容に誤りがないかどうか調べる。そのために総勘定元帳に記録されたを一覧表にまとめて確認する。この一覧表を試算表という。

決算修正
試算表の金額をもとに、期末にしか修正できない事項について、正しい財政状態や経営成績となるようにさまざまな修正を行う。その修正は、精算表お作成する事によって行われる。

財務諸表の作成
決算修正を施した金額に基づいて財務諸表を作成し、この財務諸表によって、財政状態と経営成績を利害関係者に報告する。

■取引と仕分けの原理

簿記上の取引を帳簿に記入する為には、まずその取引が資産、負債、純資産、収益、費用のどれに関連するかを分析しなければならない。このとき一つの取引には必ず、これらの要素が2つ以上含まれている事に注意しなければならない。例えば、「商品100円を現金にて売り上げた」という取引を考える。この取引は、「100円受け取った」という資産の増加の要素と、「売上が100円あった」という収益の増加の要素の両方を持ち合わせている。これを取引の二面性という。そして簿記では、「現金100円を受け取った=資産の増加」ということと、「売上が100円あった=収益の発生」ということを同時に記録するのである。これが仕訳となる。

仕訳をつくる際には、「借方の勘定が増加した時には借方に、減少した時は貸方に記録する。反対に貸方の勘定が増加した時は貸方に、減少した時は借方に記録する」のである。先程の「商品100円を現金にて売り上げた」という取引の仕訳もこのルールに従えば、
(借方) 現金 100   (貸方) 売上 100
   (資産の増加)     (収益の発生)
となるのである。

また、一つの取引を仕訳するときに、借方の金額合計と貸方の合計金額が必ず一致しなければならない。例えば、「銀行から100万円を借り入れ、あらかじめ利息分5万円を差し引かれて95万円を現金で受け取った」という取引を考える。取引の要素を分析すると、100万円の借入は負債の増加であるから借入金勘定の貸方に、現金95万円の受取は資産の増加であるから現金勘定の借方に記入する。さらに、差し引かれた利息5万円は費用の発生として支払利息勘定の借方に記入しなければならない。従って、この取引の仕訳は次のようになる。
(借方) 現金  95   (貸方) 借入金 100
    支払利息 5    

■総勘定元帳の作成

こうした取引は、仕訳帳に記入すると同時に、総勘定元帳に転記する。総勘定元帳とは全ての勘定についての口座を設けて、その取引を勘定ごとにまとめたノートに、それぞれ勘定科目専用のページをつくるようなものである。

■試算表の作成

日々の取引は仕訳が行われ、さらに総勘定元帳に転記される。そして半年や1年の期間が経過すると、その期間についての財務諸表を作成することになる。この場合は、まず試算表という帳票が作成される。この試算表には、合計試算表、残高試算表、合計残高試算表がある。

■決算修正

試算表には、事実として明確になっていない取引は記載されておらず、また、これらの取引も正しい利益を計算する事に対して必ずしも正しい金額で表示されているとは限らない。例えば、商品については仕入と販売の記録がなされているが、原価計算がなされておらず、また、建物や備品については購入した時点で費用とは出来ず、価値が減少するに従ってその分を費用にしなければならない。決算修正は、このような正しく表わされていない金額を正しく表したり、隠れた取引を明確にする為に行われるものであり、その結果、正しい財産や利益が計算できる事になる。
決算修正事項は以下の項目が挙げられる。

売上原価の算定

貸倒引当金の計上

有価証券の評価替え

固定資産の減価償却

損益の見越と繰延

■精算表の作成

■精算表

簿記では、決算修正から財務諸表の作成までのプロセスを1つの表にまとめた精算表が作成される。これは、残高試算表、決算修正仕訳、損益計算書、貸借対照表を一覧する事ができるもので、財務諸表作成のワークシートとしての役割がある。
まず、残高試算表の金額を転記する。次に、決算修正仕訳を書き込む。続いて、損益計算書と貸借対照表に記入する。


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