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通信ネットワーク
■LAN
LANとは、同一建物内や同一フロア内に構築されるネットワークの事である。一方、WANとは、本社と支社など地理的に離れた地点にあるコンピュータ同士を接続して構築されるネットワークの事をいう。
①トポロジ
トポロジとは、LANの論理的な接続形態の事である。
①バス型 |
1本のメインケーブルにサブケーブルを用いて複数の端末を接続する形態である。メインケーブルの両端にターミネータというものを取り付ける。 |
②スター型 |
HUBを用いる方法。現在主流となっている接続形態。論理的にはバス型トポロジと同じといえる。 |
③リング型 |
複数の端末をリング状に接続する形態である。リング内では、トークンと呼ばれる信号が高速で一方通行に周回している。トークンは、全ての端末を巡回するので、ケーブルのどこかに障害が発生すると、被害がネットワーク全体に及んでしまう。 |
②LANの接続ケーブル
・ツイストペアケーブル
・同軸ケーブル
・光ファイバ
③LANのアクセス制御方式
ネットワーク上で信号の衝突を防ぐため、データ送信の方法を規定したものがアクセス制御方式である。
①CSMA/CD |
ネットワークで生じるデータの衝突の事をコリジョンという。CSMA/CD方式は、コリジョンが発生しない様に制御する方式。バス型、スター型のトポロジで用いる。 |
②トークンパッシング方式 |
トークンパッシング方式とは、リング型のネットワーク上を一方通行に流れるトークンという信号を端末から端末へとパス回しして、目的の端末に送信する方式である。トークンはネットワーク上に一つしか存在しない為、コリジョンは発生しない。 |
ア)データの送信が行われていない時は、ネットワーク上をフリートークンという空のトークンが巡回している。 |
イ)データを送信する端末は、流れてきたフリートークンを受け取り、送信したい内容をトークンに入れてネットワーク上に流す。データの入ったトークンをビジートークンという。 |
ウ)ビジートークンを受け取った端末は、トークン内のデータが自端末宛てかどうかを判断し、自端末宛てでなければ、そのままネットワーク上に返し、次の端末にパスしていく。 |
エ)トークン内のデータが自端末宛てだった場合は、トークンからデータを取出して空にし、フリートークンをネットワーク上に流す。 |
③CSMA/CA |
無線LANで使われている制御方式で、データを監視してコリジョンを回避するものである。 |
■LANの種類
①イーサネット
イーサネットは、アクセス制御にCSMA/CD方式を採用しており、現在最も普及している。トロポジは、バス型、スター型である。OSI参照モデルにおける物理層とデータリンク層の機能を実現するものである。
①10BASE2 |
太さ5mmの同軸ケーブルを利用するバス型LAN。伝送速度10Mbps。最大伝送距離185m。 |
②10BASE5 |
太さ10mmの同軸ケーブルを利用するバス型LAN。伝送速度10Mbps。最大伝送距離500m。 |
③10BASE-T |
ツイストペアケーブルを利用するスター型LAN。伝送速度10Mbps。最大伝送距離100m。 |
④100BASE-TX |
ツイストペアケーブルを利用するスター型LAN。伝送速度100Mbps。最大伝送距離100m。 |
⑤100BASE-FX |
光ファイバーを利用するスター型LAN。伝送速度100Mbps。最大伝送距離20km。 |
⑥1000BASE-T |
光ファイバーを利用するスター型LAN。伝送速度1Gbps。最大伝送距離100m。 |
②トークンリング
トークンリングとは、アクセス制御にトークンパッシング方式を採用したLANである。トポロジは、リング型である。4Mbpsや16Mbps。
③FDDI
アクセス制御にトークンパッシング方式を採用したLANでトークンリングを拡張した方式である。光ファイバで100Mbps。機器の値段が高く殆ど使われていない。
④無線LAN
無線LANとは、ケーブルを使わず、無線で通信するLANである。アクセス制御は、CSMA/CA方式。
①IEEE802.11a |
5.2GHz帯の周波数を使った無線LAN。速度は54Mbps。11bに比べると電波が届きにくい。 |
②IEEE802.11b |
2.4GHz帯の周波数を使った無線LAN。速度は11Mbps。初期の無線LANで普及した規格。 |
③IEEE802.11g |
2.4GHz帯の周波数を使った無線LAN。速度は54Mbps。最も普及している規格。 |
■プロトコル
プロトコルは、ネットワークにおいてデータ通信を行う為に定められた規格の事であり、情報フォーマット、交信手順、誤り検出等を定めている。
■OSI基本参照モデル
異なる機種間におけるデータ通信を実現する為のプロトコル体系をしてISOが定めたOSIに基づきコンピュータの持つべき通信機能を7つの階層に区分したモデルである。TCP/IPが急速に普及した為、OSI準拠製品は普及しなかった。
第7層 |
アプリケーション層 |
第6層 |
プレゼンテーション層 |
第5層 |
セッション層 |
第4層 |
トランスポート層 |
第3層 |
ネットワーク層 |
第2層 |
データリンク層 |
第1層 |
物理層 |
■TCP/IP
インターネットやイントラネットで標準的に使われるプロトコルである。TCP/IPは、アプリケーション層、トランスポート層、インターネット層、ネットワークインターフェース層の4つから構成されている。TCP/IPでは、送信側はもとのデータを上位層から下位層に渡していく。そして、各層ごとにヘッダという情報データを付加しながら、細かい単位にデータを分割しながら送信する。受信側では、受け取ったデータを下位層から上層に渡していく。その時、各層に付加されているヘッダ情報をもとに、分割されたデータを繋ぎ合わせてもとのデータに再現する。
①アプリケーション層
webや電子メール、ファイル転送など個別のアプリケーションにおけるプロトコルが位置する層である。OSI基本参照モデルのアプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層に相当する。
①電子メールのプロトコル |
クライアントのメールソフトで作成されたメール文書は、まず契約しているプロバイダのメールサーバに送信される。 |
メールサーバは、送信先のメールサーバにメールを送信する。 |
受信側のメールサーバは、各ユーザ専用の領域に分けて保存する。 |
受信側のユーザは、メールボックスにアクセスして、保存されているメール文書を受信する。 |
電子メールの送信には、SMTPというプロトコルが使われ、受信には、POPやIMAPというプロトコルが使われる。
②wwwのプロトコル
①HTTP |
WebブラウザとWebサーバの間でHTMLなどのコンテンツの送受信に用いられる通信プロトコルである。 |
②HTTPS |
HTTPにセキュリティを付加したプロトコルである。SSLと呼ばれるプロトコルを採用している。 |
③ファイル転送のプロトコル
インターネット上で公開されているプログラムをダウンロードするなどファイル転送するときに用いられるプロトコルをFTPという。
④遠隔操作のプロトコル
離れた所にあるコンピュータにログインして操作するためのプロトコルをTELNETという。
■トランスポート層
送信側と受信側で通信の信頼性をどの程度確保するかを規定する。TCPとUDPがある。
①TCP
データを送信する前に相手に送信する事を通知し、了解を得てからデータを送信するコネクション型のプロトコルである。データ送信中も常にデータが届いているかを確認しながら通信を行う。電子メールやファイル転送などで利用される。
②UDP
送信先に確認を取る事無く一方的にデータを送信するコネクションレス型のプロトコルである。リスクはあるが高速である。動画配信などのストリーミングで利用される。
■インターネット層
複数のネットワークを経由して、ネットワークに接続しているコンピュータ間の通信を実現する為のプロトコルである。主なものにIPがある。データ送信時にはトランスポート層から受け取ったデータにIPヘッダを追加しIPパケットという単位にカプセル化してネットワークインターフェース層に渡す。インターネット層は、OSI基本参照モデルのネットワーク層に相当する。
■ネットワークインターフェース層
IPパケットを実際のメディアによって送る手段を提供する。データ送信時には、インターネット層から受け取ったIPパケットにデータリンクヘッダとトレーラを追加し、フレームという単位にカプセル化する。データリンクヘッダには送信元や送信先のMACアドレスが付与されている。
MACアドレスとは、コンピュータのNICに採番された識別番号である。フレームのデータは、電圧の変化や光の点滅という形で物理的な信号に変換され、伝送媒体を介して送信される。ネットワークインターフェース層は、OSI基本参照モデルのデータリンク層と物理層に相当する。LANの規格は、この層に該当する。
■通信ネットワーク
■通信ネットワーク機器
①リピータ
ケーブル上を流れる信号の再生及び中継を行う機器である。OSI参照モデルの物理層である。
②ハブ
①リピータハブ |
届いたデータを全てのLANポートに流してしまう。接続している各コンピュータは、届いたデータが自らのMACアドレス宛であれば受け取り、そうでない場合は破棄する。 |
②スイッチングハブ |
相手先を判別し必要な相手先にのみデータを送信する。スイッチングハブは、OSI基本参照モデルのデータリンク層で動作する。 |
③ブリッジ
2つ以上の異なるネットワーク・パケットを中継する機器である。各ポートのネットワークセグメントに接続されているコンピュータのMACアドレス情報を管理しており、あるポートから届いたデータの宛先MACアドレス情報が同じポートに存在している場合は、その他のポートにデータを流さない。ネットワーク上に無駄なデータが流れる事を防ぐ。ブリッジは、基本参照モデルにおけるデータリンク層で動作する。
④ルータ
ネットワーク間の接続を行う機器である。IPアドレスを読み取って、適切な経路を選択し、データを送信する。OSI基本参照モデルにおけるネットアーク層で動作する。
⑤ゲートウェイ
ネットワークやシステムにおいて異なるプロトコルを持つデータを変換し、相互の通信を可能にする機器である。
■インターネットの仕組み
①IPアドレス
TCP/IPのインターネット層のレベルで1台1台のホストに割り振られた識別番号である。
IPアドレスは、住所に当たるネットワークアドレスと宛先にあたるホストアドレスに分かれる。同じLAN内のホストにはすべて共通のネットワークアドレスが割り振られており、ホストアドレスは別々の番号が割り振られている。
①URL |
インターネット上のリソースを特定する為の形式的な記号の並びである。リソースとは、webページなどの宛先など。 |
②DNS |
ホスト名やドメイン名おIPアドレスと対応させ、変換する仕組みである。 |
③グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス |
現在のIpv4では、約42億個までしかIPアドレスを用意する事が出来ない。Ipv4を設定した時は充分な数だと判断されていたが、インターネットの目覚ましい普及によりIPアドレスが足りなくなる事が懸念されている。
企業など多くの機器を利用するところでは、LAN内の通信にはそのネットワーク内でしか通用しないプライベートIPアドレスを使い、LAN外との通信では、インターネットで通用するグローバルIPアドレスを使う事が一般的である。 |
④NAT |
NAT機能対応のルータによって、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で変換する技術である。グローバルIPアドレスが1つしかない場合は、複数のクライアントから同時にローカル外のネットワークには接続できない。 |
⑤NAPT |
NAPT機能対応のルータによって、1つのグローバルIPアドレスを複数のプライベートIPアドレスで共有する為の技術である。複数のクライアントから同時にローカル外のネットワークに接続できる仕組みである。IPマスカレードともいう。 |
⑥DHCP |
各クライアントに、起動時に動的にIPアドレスを割り当て、終了時にIPアドレスを回収するためのプロトコルである。 |
⑦IPv6 |
IPアドレスの不足を解消する為に128ビットのIPアドレスを用いるIPv6への移行準備が進められている。 |
②接続形態
①専用線 |
ある特定の2地点間を結ぶデータ通信専用の回線である。セキュリティが確保されているが高額である。 |
②IP-VPN |
通信業者が提供するIP網を専用回線のように利用できるネットワークサービスである。 |
③インターネットVPN |
インターネットを利用したVPNである。専用線やIP-VPNに比べコストが抑えられる。 |
④ADSL |
銅線ケーブルの電話回線を使って高速なデータ通信を行う技術である。音声を伝える際には使わない高い周波数帯を使って通信を行う。電話局からの距離が遠くなると通信速度が遅くなる。 |
⑤CATV |
もともと同軸ケーブルや光ファイバなどを用いてテレビを提供するサービスだったが、近年では、インターネットやIP電話のサービスも提供している。 |
⑥FTTH |
光ファイバによる家庭向けのデータ通信サービスである。 |
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